
理美容サロンの椅子やユニットなどの設備機器を、いかに美しく使いやすいものにデザインするか、これが僕の仕事です。イメージを具現化する仕事といえば格好いいんですが、対象となる理美容の世界は“カリスマ美容師ブーム”からも想像できるように、デザインセンスのある人が多い。気にいってもらえる商品を1回の制作でお見せできるなんてことは、まずありません。仕様を決める前には必ず市場調査をし、各サロンを回って意見を聞き、試作品ができあがったら現場でオーナーに実際に使ってもらい、問題点を抽出し、修正を繰り返しながら完成品に近づけていく…そんな根気のいる作業の連続です。社内でも人間工学の専門家、機械設計者、電気設計者と僕、それぞれの立場から四つ巴でぶつかり合い、人間工学やコスト面などの観点から毎晩遅くまで議論を重ねます。でも、ものづくりには制約があって当然だし、その中でいかに仕上げるかが重要。 学校で身につけたプロダクトデザインの知識や技術に加え、現場での応用がきくようさらなる磨きをかける毎日です。