
SOZOSHAを選んだのは、学校の雰囲気が「工房」っぽかったから。小さい頃からものづくりが好きで「ここなら汚しても怒られないかも・・・」なんて思っていました(笑)。学校では本当にのびのびとものづくりに没頭できましたが、先生から1つだけ厳しく言われていたのが納期の大切さ。社会に出ても、その覚悟だけは出来ていたように思います。私の仕事はデザイナーが描いた家電製品などのデザイン画を3Dソフトで立体化し、樹脂で削って磨いて試作品として納品する“モデラー”ですが、忙しい時はハンパじゃなく忙しい。たまにラフスケッチだけ渡されて「こんな感じで・・・」とあいまいに指示されることもあり、非常に悩む事も多いです。でも、1枚の絵から試作品を起こしていくという過程は何物にも変えがたい面白さがあるし、手掛けた試作品が商品化され、店頭に並んでいるのを見た瞬間は「これ、私が作りました!」って大声で誰かに言いたくなるほどうれしいですね。この仕事が好きかと問われれば、自分では分からない。けれど、おそらく続けているから好きなんだと思います。もしこの業界をめざす人で、自分には才能があるの?と悩んでいる人がいるなら「最初はできなくても大丈夫」とアドバイスしたいですね。スキルは仕事で磨けるし、手が不器用なら機械を利用すればいい。それよりも続けていけること、好きでいられることが一番大切なんだと思います。